TPP不安抱え 苗作り 北斗の稲作農家 作業本格化へ
update 2013/4/21 10:04
【北斗】北斗市内で20日、水稲の育苗作業が始まった。「苗で半作」と言われるほど、苗作りは重要。ただ、日本がTPP(環太平洋連携協定)交渉に7月から合流する方向となり、農家は不安を抱えたまま作業に励んでいる。
JA新はこだて大野稲作振興会(152戸)会長の森隆志さん(48)=清水川=方では、例年通りの作業開始。家族4人で自動播種(はしゅ)機を使って苗箱に土を詰め、土の上に筋をつけ、芽出しした種もみをまいて覆土。その後、苗箱をビニールハウス内に並べ、約30日間、水やり、温度管理、追肥をして10センチ弱の苗に育てる。ハウス6棟分の苗(約4500枚)を作る。
森さんは今年、「ななつぼし」「ふっくりんこ」のほか、新品種「きたくりん」も合わせて計13・8ヘクタールに作付け。田植えは5月下旬に始まる。
森さんは「丈夫な苗を作って、実りの秋を迎えたい。TPP参加にはあくまでも反対。今後のコメ作りがどうなるのか不安」と話していた。
市内では、人手が確保できる今週末か来週末に苗作りをする農家が多いという。
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