函館市の特養200増床へ
update 2013/4/20 09:57
函館市の特別養護老人ホーム(特養)の総定員が来年3月から計200人増える。市の「第5期介護保険事業計画」(2012〜14年度)に基づく施設整備で、入所待機者の減少を目指す。市の公募で選ばれた3法人が、広域型特養(定員30人以上)の新設や増設をする。
市は増床に当たり、昨年5〜7月に施設の整備・運営事業者を公募。入所者の居住地を限定しない広域型特養は最終的に8事業者から計542増床の応募があった。9月に選定会議を開き、敬聖会(100床分)、心侑会(60床分)、禎人会(40床分)の3社会福祉法人に決まった。
敬聖会は桔梗1に「桔梗みのりの里」(仮称)を新築し、延べ床面積約5000平方bの4階建てとする。心侑会は亀田港町456に同約2900平方bで3階建ての「あい亀田港」(同)を新築。禎人会は既設の「シンフォニー」(中野町74)を増築して40床増やす。いずれも来年3月までに整備する。
増床は、入所待機者の増加が背景にある。市が2011年にした調査によると待機者は2263人で、08年の介護保険3施設を対象とした調査から238人増えている。
これに対し、市内の広域型特養は現在13施設993床。床数が待機者数を下回っている現状を緩和しようと、市は整備補助金として約7億円を計上した。増床分は在宅介護や入院中の要介護度4・5の待機者を優先的に入所させる予定。
市は「待機者の存在は深刻な問題。増床で待機者の減少に少しでもつながれば」としている。
一方、3施設87床分の整備を予定している地域密着型特養(定員29人以下)は昨年応募がなかったため、26日まで事業者を再公募中。これまで3法人から応募の意向が寄せられており、選定された場合は補正予算を組み来年3月までに整備する予定。
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