大妻高福祉科 全員が「介護福祉士」合格…3年連続

update 2013/4/19 10:35


 函館大妻高校(池田延己校長、生徒436人)を今春卒業した福祉科の全生徒が、1月に実施された「第25回介護福祉士国家試験」に合格した。合格率100%は3年連続で、同校によると、福祉科がある全道3校の中でも初の快挙という。

 試験は、介護の基本や生活支援技術、心身の仕組みなどを問う筆記と、専門的技能を問う実技の2科目。同校福祉科は、「社会福祉基礎」「こころとからだの理解」「介護実習」など、実技試験が免除となる独自の専門科目を3年間で学んでおり、受験は1月下旬の筆記のみだった。受験は23年連続で、全員合格は通算4回目。

 今回の卒業生19人も、外部講師を含む専門家による授業に加え、試験直前の冬休みに開かれた18日間の特別講習などで学習。受験に向けてクラスの結束も徐々に深まり、日々連絡を取り合って勉強し合う生徒が増えたという。

 高校受験時から資格取得を目指してきた宮下なつ乃さん(18)は、3年進級時から勉強を本格化し、難関を突破。4月から市内の施設で働いており、「利用者と接することにやりがいを感じる。身に付けてきた知識と経験を生かしたい」とほほ笑む。

 また、市内の別の施設に就職した加藤初実さん(18)は「友人や教員だけでなく、親の支えもあったから厳しい勉強を乗り越えられた。仕事は楽しい」、加藤さんと同じ施設に勤め始めた石岡莉奈さん(18)は「利用者とうまく接していくためにどうすればいいのか、介護は奥深さがある。ケアマネジャーの資格も取れれば」と前向きだ。

 品川聡美さん(18)は、さらに「上」を目指そうと市内の看護学校へ進学し、「クラスみんなで築いた絆を大切に、看護師になりたい」と張り切っている。

 池田校長は「研修と実践を何度も繰り返し、真の専門家になってほしい」と期待している。

 主催した社会福祉振興・試験センター(東京)によると、今回、全国で13万6375人が受験し、合格率は64・4%。福祉系高校では70・6%だった。

提供 - 函館新聞社


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