函館旅行を贈り物に 市が開発「9月発売目指す」
update 2013/4/16 10:16
函館市は本年度、観光振興の新たな取り組みとして、函館への航空券やホテル、各種体験がセットになった、新しいタイプの旅行ギフトの開発に乗り出した。定年を迎えた高齢者や、若者の進学、就職祝いなど“節目”に適した贈答用商品として売り込みを図っていく考え。市内の民間企業に事業を委託し、9月中の発売開始を目指す。
旅行商品は代理店を通じて航空券やホテルを手配したり、自らインターネットを調べて航空券などを入手し、旅行先でフリーで活動することが一般的なパターンとなっている。
近年では旅行先を選べるカタログギフトが増え、「感動」を感じてもらうための商品づくりが盛ん。これらの流行にヒントを得て「ありそうでなかったギフト」(市観光コンベンション部)を作ろうと、行き先を函館に絞って移動手段やホテル、食事、観光体験をすべて盛り込んだギフトを企画。国の緊急雇用対策事業への提案が認められ、本年度予算で1200万円を計上した。
国はシステム構築業者を創業10年以内の企業に限定しているため、市は対象業者をプロポーザル(提案型)方式で公募。イベント企画や制作を手掛けるガイアクリエーション(宇賀浦町、大井清二社長)に委託先が決まった。
ガイア社はギフトのプラン作成を進め、9月中をめどに自社のネット上で全国展開する考え。移動手段やホテル付きのギフトは提携する旅行会社が作り、同社は代理店として販売する。
一例として、さばいたイカをその場で食べる体験ができるプランや、障害者向けには福祉タクシーやバリアフリー型宿泊施設をセットにしたプランが考えられる。市や同社は定年退職や喜寿、金婚、就職祝いなど、人生の節目を迎えた人に最適なプレゼントとして売り込んでいく考え。
大井社長は「地域限定型の旅行ギフトは全国的にも少ない。関東、東北と札幌をターゲットに、通常の観光に魅力や感動をプラスした商品を作りたい」と意気込んでいる。
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