函館―釜山コンテナ航路 貨物取扱量15%減
update 2013/4/9 10:27
函館港唯一の国際定期コンテナ航路、函館―釜山(韓国)航路の2012年度コンテナ貨物取扱量(速報値)は、前年度比15・3%減の2900個(TEU=20フィートコンテナ換算)となった。東日本大震災から2年が経過し需要が一段落したことが要因とみられるが、輸出は過去最高の取扱量となっており、市は「全体的には増加傾向」とみている。
コンテナ航路は2005年5月に南星海運(韓国)が開設、函館港に毎週水曜日に寄港した後、釜山や中国の各港を回っている。
同部や南星海運ジャパン(東京)によると、12年度は輸出が前年度比22%増の1095個と好調に推移。噴火湾産のホタテ貝殻が韓国、中国でカキの養殖に使われているほか、ホタテやカタクチイワシなどの海産物や廃プラスチックの取り扱いが伸びた。
一方、輸入は同28・5%減の1805個。健康食品や化粧品の原料に使われる魚油が堅調だった一方、ヨーロッパからの原木などは減少した。
コンテナ航路は05年以降順調に取り扱い数量を伸ばしてきたが、市などは開設前の調査で、函館港で取り扱い可能な数量を年8000個と推計。年2500個とする目標は2年連続で越えたが、同部は「現在はまだ潜在能力の3分の1程度。利便性を高めることで苫小牧から函館にシフトしてもらえるよう、売り込みを強めたい」(港湾空港振興課)としている。
昨年5月からは船舶が大型化しており、現在は950〜960個のコンテナが積載できる「スタースキッパー」(9520d)「スターパイオニア」(同)が交互に入港している。南星海運ジャパンは「函館側のPRで苫小牧から移っており、さらに集荷を増やしていきたい」と話している。
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