写の文化 世界に発信、岩澤さんが美術本作成
update 2013/4/4 10:10
函館市出身で、現在は米国カリフォルニア州で日本の美術品販売店「岩澤オリエンタル・アート」を経営する岩澤矩美子さん(64)が、日本の写(うつし)の文化を紹介する美術本「美の伝承・写」を作成した。同書はデジタル版として一般にも公開している。
岩澤さんは、1977年に米国の大学へ留学。その後、国際オリンピック委員会(IOC)の職員などを経て、82年に日本の美術品を取り扱う同店をオープン。同書は30周年を記念して作られた。
写とは、美術や伝統工芸品などの作品を模写し、その技術を継承していく文化。同書では、漆器に金粉などで装飾をする蒔絵(まきえ)を紹介。江戸時代などの名工の作品とそれを写した石川県の蒔絵師、前端雅峯さんの作品を比較しながら解説している。
岩澤さんは「写は単なる模造品ではなく、伝統的な作品からインスピレーションを受け、それを超える作品を製作することに意味がある」とし、「今後はシンポジウムなどを開き、古い日本の文化を未来につなげていけたら」と話している。同書はhttp://
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