日航 函館―伊丹線再開 8年ぶり 関西圏との交流拡大に期待
update 2013/4/1 10:31
日本航空(JAL)の函館―大阪伊丹線が31日、就航した。8年ぶりの運航再開で、ビジネスや少人数での観光客をメーンターゲットとし、1日1往復する。再開は函館側からの要望活動が実った結果で、関西圏からの観光客増加、経済の交流拡大に向け関係者の期待は膨らんだ。
同路線の再開は、JALの地方路線を中心とした国内線ネットワーク拡充の一環。2005年から運航を休止していたが、昨年11月に工藤寿樹市長や松本栄一函館商工会議所会頭らが同路線再開の要望書を提出。同社はそれに応える形で再開を決めた。
使用機材は50人乗りの小型ジェット、ボンバルディアCRJ200。全席革張りで高級感のある機内が特徴。伊丹を午後0時55分に出発し、函館到着が同2時半。同3時に函館を出発し、伊丹には同4時45分に到着する。
この日は伊丹発、函館発ともに満席だった。同3時の伊丹行き初便の出発前に、工藤市長のほか関係者約30人が出席し記念セレモニーが開かれた。工藤市長はあいさつで「待ち望んでいた再開。この路線を大きく育てていきたい」とし、「青函両地域が連携して関西からの誘客を進めていく」と述べた。
一方、同社の上川裕秀専務執行役員は「ビジネス、観光で利用する人にとって利便性が高い。出足の予約は順調だが、年間を通してしっかりと実績を積み上げていきたい」と抱負を語った。
家族で函館観光を楽しんだ京都府の会社員、新宅敏さん(47)は伊丹行き初便に搭乗。「伊丹線があるととても便利。函館に来る機会があれば、また利用したい」と話していた。
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