函館高専 新学科スタート
update 2013/4/1 10:30
函館高専(岩熊敏夫校長)は1日、学科再編して誕生した新学科(本科5年)をスタートさせる。技術を融合して課題を解決する能力を持ち、英語を駆使して国際的に活躍できる人材を育成する狙い。全国51国立高専に先駆けた改組で、新学科の成否が注目を集めそうだ。
旧5工学科(機械、電気電子、情報、物質、環境都市)について、入学定員を200人に据え置いたまま生産システム工学科、物質環境工学科、社会基盤工学科を新設。4日の入学式で新学科1期生200人が歴史の一歩を踏みだす。新2年生以上は5学科体制のまま進級していく。
新1年生は学科を分けず、混合学級5クラスを編成。3学科の基本や共通科目を学習、自らの関心や適正を見極める。学科に進んだ後のミスマッチを防ぐため、キャリアデザイン(人生計画)教育に力を注ぐ。
2年進級時に3学科に配属され、さらに専門性に応じて学科内5コースを選択。4年次からは、将来展望を見据えて10の履修コースの中から1コース(20人程度)を選択する。目玉がグローバルマネジメント履修コース。英語や数学、物理、化学、生物などの科目を徹底的に学び、難関大進学のほか、企業で即戦力となる人材を育てる。
本科卒業後の専攻科(2年)についても、現行2専攻から3専攻とする方向で、今後具体的な検討を進めていく。
函高専副校長の浜克己教授は「社会や企業ニーズに基づく、ものづくり実践には、一つの専門分野だけでは難しくなっている。新学科に生まれ変わって良かったと評価されるよう、新入生の教育に心血を注ぐ」と話している。
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