観光振興 青函圏で連携

update 2013/3/31 10:25


 【弘前】津軽海峡を挟んだ函館、青森、弘前、八戸4市による青函圏観光都市会議の設立総会が30日、青森県弘前市内のホテルで開かれた。2015年度の北海道新幹線新函館(仮称)開業を見据えて都市間連携を深め、国内外に発信できる広域観光圏を目指す。工藤寿樹函館市長は「4市は各地域の中核都市であり、互いに力強い味方になる。都道府県の枠組みを超えた観光振興は他地域にはないケース。発展させることを楽しみにしている」と抱負を語り、スピード感を持った事業推進を確認した。

 工藤市長、鹿内博青森市長、葛西憲之弘前市長、小林眞八戸市長が出席し、共同代表に就任。事務局は函館市が担い、今後、年1回の総会と、各市の観光部局長らによる幹事会を開催。周遊観光コースの検討などを重ね、具体的な観光商品開発に結びつける。

 13年度は、首都圏からの修学旅行生の誘致や仙台、札幌でのPR活動、各市で開かれるイベントへの相互参加など、一体的な取り組みを展開。周遊共通フリーパスの実現に向けて検討部会を立ち上げるほか、既存観光パンフレットを活用した共同宣伝媒体の作製や、観光施設や飲食店で利用できる共通クーポンの発行を進める。

 また、15年度までは各市で行われるイベントを活用した事業を進め、開業後の16年度には、大型キャンペーンの実施と、4市の観光地やイベントをパビリオンに見立てて各地域を周遊させる「青函圏博覧会」(仮称)を通年で実施する見通しが示された。

 会議では、開催地を代表して葛西市長が「圏域の未来にとって大きな第一歩になると確信している。世界に誇る広域観光圏を形成したい」とあいさつ。工藤市長は4市共通の観光ポスター製作を提案。青森側の3市長からは、九州や北陸新幹線との競争力を高めることが必要だとする意見や、観光振興効果を東日本大震災で大きな被害を受けた三陸地方の復興につなげる取り組みなどが提言された。

提供 - 函館新聞社


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