国が中活計画認定 WAKO再開発など
update 2013/3/30 10:06
函館市が申請していた函館市中心市街地活性化(中活)基本計画が29日付で、内閣総理大臣の認定を受けた。道内では旭川などに続いて10番目。4月から2018年3月までの5年間、国から重点支援を受け、55の計画事業に取り組み、新年度には、若松町のWAKOビルの再開発、市電函館駅前電停の改築などを展開。官民総力を挙げた函館再生への一歩を踏み出す。
同日、函館市など5市の計画と、帯広市や青森県八戸市など12市の第2期計画が認定された。計画は、函館駅前・大門地区と本町・五稜郭・梁川地区を結ぶ主に市電沿線が対象エリア。市や民間が主体となる各計画事業で、商店街の活性、回遊性の向上などを図り、地域に新たなにぎわいを創出する。
中核事業のうち、分譲マンション併設の複合ビルに生まれ変わるWAKOビル(若松町)は、5〜16階部分のマンション開発事業者が近く決定する。実施設計に入り、秋ごろには現ビルの解体が始まる。本町地区では、旧グルメシティ五稜郭店の再開発に向けて、特定目的会社「SPC函館本町開発」が基本設計に取り組む。両ビルには市の施設が入居予定で、新幹線開業時に部分供用を開始したい考えだ。
駅前・大門地区の再整備案「中心市街地トータルデザイン」は27日に開かれた検討委員会で、近日中に最終成果品がまとまる見通しとなった。市が駅前電停改築に着手するほか、函館開発建設部に駅前通整備を要望する。
ソフト事業では、居住人口増加を図る子育て世帯家賃補助事業、新規出店促進対策として、函館商工会議所の利子補給事業や、市が店舗改装費などを補助する制度などが4月に始まる。
工藤寿樹市長は「正式認定は喜ばしい。大門や本町の再生に動き出せる。新幹線開業までにできるだけの形をつくってまいりたい」と述べ、市経済部は「地元商店街や経済界と連携し、にぎわいのある街を目指していきたい」と話している。
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。