駅前市有地再開発、菓子工場見学施設柱に

update 2013/3/29 09:45


 函館市が昨年公募したJR函館駅前再開発事業の最優秀案となっていた市内の洋菓子製造販売ペシェ・ミニョン(湯浜町、中沢美樹社長)と、土地を持つ市、JR北海道が28日、事業協定を締結した。“函館の新たな顔”として、人気スイーツの製造工程が見学できる菓子工場を軸に観光客や市民が集える場とする考えで、北海道新幹線開業前の2015年5月のオープンを目指す。

 施設は「函館らしさを兼ね備えた美しいまち」がコンセプト。総事業費11億5400万円を投じ、スイーツ製造を見学できる3階建ての菓子工場(延べ床面積2150平方b)と、飲食店や物販店が入る1〜2階のテナント棟5棟を整備。

 敷地内には雨や雪をしのぐガラス屋根とともに歩行者用の高架回廊を設け、アーケードのような機能を持たせた。さらに屋外イベントスペースを設けるほか樹木を多く配置し、工場の屋根での太陽光パネル設置も検討している。駐車場は82台分設置する。

 市役所で開かれた会見には中沢社長、谷口諭企画部長とJR北海道の平川敏彦開発事業本部副本部長らが出席してスケジュールなどを説明。土地を26年間貸し出し、来年5月に建設工事に着手。1年後の15年5月に開業、年間70万人の利用を見込むとした。

 中沢社長は「次の世代にまちづくりを引き継ぐ考え方で進めていきたい。市民が函館の素晴らしさを認識してもらえるように頑張りたい」と意気込みを語った。テナントについて「国内外の何社かに打診している」とし、海産物中心の朝市との差別化を図る考えを示した。工藤寿樹市長は会見後に同社長と会談、「地域に波及効果を及ぼし、人を呼び込めるようにしてほしい」と期待を込めた。

 再開発対象地は、市有地とJR北海道の土地の計9887平方b。昨年10月に業者を公募し、応募は同社のみだった。

提供 - 函館新聞社


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