函教大教育学部 存続の意向

update 2013/3/28 09:38


 道教育大の新学部設置計画に伴い、函館校(八幡町)で小学校の教員養成機能の廃止が検討されている問題で、同大の本間謙二学長が方針を撤回し、現行の教育学部を存続させる意向を道南の関係者に示していたことが、27日までに分かった。存続を要望してきた函館の関係者は「地域事情に配慮してくれてありがたい」と安堵(あんど)している。

 複数の関係者によると、本間学長はこの日までに、函館校の教育学部を存続させる考えを伝えたという。1学年の定員を現在の330人から280人に減らし、機能を維持するとみられる。道南の各首長は昨年11〜12月、同大本学や文科省を訪ね、教員養成機能や附属学校の維持を要望していた。

 地元からは喜びや評価の声が上がった。ある首長は「我々の要望はおおむね聞き入れてもらった。文科省も配慮してくれたと受け止めている」と評価。別の首長は「地域のための教育大として残るよう、引き続き要望活動を続ける」と気を引き締める。

 嘆願書提出や署名活動をしてきた「道南の教育を考える会」の橋田恭一副代表は、「本当に存続されるのであれば」と前置きし、「私たちの活動だけでなく、地域の強い要請が本間学長に翻意を促したのでは」と指摘。「正式発表があるまで各市町と協力し、従来通り機能存続活動を続ける」とし、今後の動向を注視する考え。

 教員志望という函館校の地域創生専攻2年、阿部雄太さん(20)は「学部再編の話が出て以来、学生同士気にしていた問題。何とか機能維持が本決まりしてほしい」と話していた。

 同大は2011年10月、函館校に国際地域創造学部(仮称)を創設する計画を発表。函館校は道南で唯一、小学校教員免許が取れる機関で、同校OBら教育関係者を中心に反対活動を展開していた。

提供 - 函館新聞社


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