石積み防波堤ほぼ完成 函館漁港

update 2013/3/26 09:58


 函館開発建設部で行っていた函館漁港の石積み防波堤(函館市入舟町)の復元工事がほぼ完了し、25日、報道陣に公開された。

 同防波堤は北海道で最初の近代港湾施設として1899(明治32)年に完成。近代港湾施設の先駆けとの評価を受け、2004年に土木学会の「選奨土木遺産」、06年には水産庁の「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財100選」などに選定されている。

 建設から110年以上が経過し、老朽化が激しいことから昨年2月から劣化した石を積み直すなどして復元工事を進めていた。

 同防波堤の高さは約6bで、北側が長さ105b、南側が11b。修復工事は近代土木遺産として技術や意匠の価値低下を招かないよう、当時の施工方法を尊重。積み石をいったん取り外し、劣化の激しい石を取り換えるなどして約2400個を積み直した。既存の石と新たに積み直した石とに違和感のないよう一体性を図る施工。劣化要因となっている雨水や海水の浸水を抑えるため目地の数を極力減らした。

 今月末には完成し、4月以降、道が管理する。同部函館港湾事務所は「価値のある歴史遺産。地元の誇りとして観光資源などに活用していただければ」としている。

提供 - 函館新聞社


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