防災・津波 対策拡充 ハンドブックと津波ハザードマップ作成

update 2013/3/26 09:58


 函館市は津波避難計画の策定に伴い、新たな「防災ハンドブック」と「津波ハザードマップ」を作成した。ハンドブックには各災害の対策方法や避難所一覧を記載、ハザードマップは浸水予測範囲を詳細に示している。今月末までに市内全戸に配布する。

 A4判のハンドブックは12年ぶりの改訂。前回より津波の対策方法を拡充し、津波発生の仕組みや「津波は繰り返しくる」「引き潮がなくても注意する」などの注意点をイラストで分かりやすく紹介。避難施設や高台への移動、徒歩で避難するといった津波から身を守る方法も載せている。

 また火山災害対策を新たに盛り込み、駒ヶ岳と恵山の噴火警報発令時に想定される火山活動状況などを記載。このほか各避難所の連絡先や場所も載せている。

 ハザードマップは4年ぶりの改訂で、前回より4倍大きいA1サイズにした。特に津波の影響が大きいとされる函館駅前周辺などの拡大図と旧4町村の浸水予測範囲を新たに載せた。

 同計画では沿岸部102町を「避難対象地域」、徒歩での避難距離が700b以上で避難対象地域外への避難が難しい52町を「避難困難地域」に指定。避難対象者は約8万人としている。

 市総務部は「災害から身を守るには自助の姿勢が大切。万が一のために活用してほしい」と呼び掛けている。

提供 - 函館新聞社


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