「道新幹線新駅は新函館で」 市議会が決議可決

update 2013/3/26 09:58


 函館市議会は25日の本会議で、2015年度に開業予定の北海道新幹線新函館駅(仮称)に関し、駅名を「新函館」とするよう求める決議案を全会一致で可決した。27日にJR北海道や道に要請する。

 決議は市議会の北海道新幹線新函館(仮称)開業に関する調査特別委員会(出村勝彦委員長)が提出。新函館の名称に関し「1998年の駅・ルート公表以降あらゆる場面で使われ、全国的にも浸透している」と指摘。新駅が道南の基幹駅となることから「仮称ではあるが、これまで名称が広く使われてきたことや、利用者にとってのわかりやすさを考慮し、引き続き『新函館』を用いることはごく自然な流れ」としている。 決議では名称に加え、新駅では函館駅とを結ぶアクセス列車と新幹線の利便性を考慮すること、アクセス列車は利便性・快適性が確保された車両とすることを求める。

 新駅の名称は開業1年前をめどにJRが決定するが、新駅が設置される北斗市議会は昨年6月に「北斗函館」を求めることを決議。道商工会議所連合会(道商連)の高向巌会頭は「函館北斗」が望ましいと主張している。

 27日の要請には、正副議長と特別委の正副委員長が赴く。能登谷公議長は取材に対し「函館圏域全体を考えた上で要請していきたい」とし、出村委員長は「長年の新幹線に対する考えをはっきりさせようと決議した。北斗とは同じ生活圏で、発展を共有するものがある」と理解を求めた。

 工藤寿樹市長はあくまで市議会の決議とし「新函館が望ましいという立場は変わらない」とコメント。一方、北斗市の高谷寿峰市長は「互いの主張は尊重しなくてはならない。北斗は駅ができる街なので第一当事者。JRには考えをよく聞いていただきたい」と述べた。

提供 - 函館新聞社


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