新函館―五稜郭アクセス列車走行で、JRが月内にも電化着工
update 2013/3/23 10:24
JR北海道は今月末にも、北海道新幹線開業後にアクセス列車が走る新函館(仮称)―函館間の電化工事に着手する。同区間(17・9キロ)のうち、電化が済んでいない14・5キロが対象。新たに在来線駅舎を建設するほか、電線を通すための電柱や変電所を設置し、新幹線を降りた後の函館駅までの移動の利便性を高める考えだ。準備期間を経て4月から本格的な工事に入る見通し。
国土交通省の認可が下り次第、工事を開始する予定。4月20日に七飯駅付近で起工式を行い、工事を本格化させる。工期について同社は「新幹線が開業する前の2015年度内」としている。電化工事のほか、在来線の駅舎建設が含まれており、総工費は完成までの約3年間で総額18億円を見込む。
五稜郭―函館間は電化済みのため、新函館(現在の渡島大野)―五稜郭間が電化工事の対象となる。電線を通すための電柱を立てたり、新たに変電所を設置する。
在来線の駅舎は2階建てで、延べ床面積は約1100平方メートル。駅舎内には在来線ホームと乗り換え用の改札、エスカレーター、エレベーターを設置。新幹線の駅舎部分については鉄道・運輸機構、在来線駅舎はJR北海道が建設する。
アクセス列車と在来線のホームは同一の高さで、新幹線を降りた後、階段を上り下りせずに札幌方面に向かう特急や現函館駅に向かうアクセス列車に乗り継ぐことができる。工事ではアクセス列車の線路を1本新設。ホームは約70メートルとする計画で、函館へのピストン輸送は3両編成での運行になる見通しだ。
アクセス列車をめぐっては、同社が所要時間を現在の約25分から17分に短縮する方針を示しており、車両についてもロングシートタイプを検討。一方、函館市や市議会、関係機関などは旅情を感じさせるようなリゾート列車の運行を同社に要望している。
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