青函企業がパートナー探し真剣、新幹線開業見据え初の商談会

update 2013/3/22 10:02


 2015年度の北海道新幹線開業を見据え、函館商工会議所と青森商工会議所は21日、函館市内のホテルで青函両地域の企業を結びつける商談会を初めて開いた。ビジネス環境が大きく変化する新幹線開業を双方の商機拡大に生かそうという取り組みだ。この日は青森側の企業が自社の取り組みを紹介し、互いに事業のパートナーを探した。

 両市は1989年に「ツインシティ」の提携を結び、行政や民間レベルでの交流を進めてきたが、経済やビジネス面での交流成果は挙がっていなかった。商談会は、新函館開業をビジネスチャンスととらえた青森側が函館側に提案。「会員事業所パートナーシップ支援事業」として実現した。

 商談会に参加した青森の企業は、函館側との連携を希望する建設業や菓子製造業、駅ビルなど8社。函館側は22社が集まった。青森側が提案し、商品などをPR。「新しい土産品を作ろう」「商品、サービスを函館に浸透させたい」などと呼び掛けた。続く個別の商談会でも、事業のアイデアなどを話し合った。

 これまで青森とのつきあいが浅かったというコンブ加工の梶原昆布店(若松町)の梶原健司社長は「面白いアイデアや提案があり、協力できそう。ガゴメコンブにも興味を持ってもらえた」と手応えをつかんだ様子。一方、青森市の総合卸売業、角弘の小田桐健藏社長は「新函館開業を機に函館との交流を活発にしていく」と意気込んでいた。

 年1回のペースで両市交互に商談会を開く予定で、次回は秋に函館側が青森を訪れるという。

提供 - 函館新聞社


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