青函観光モニターツアーに首都圏から22人

update 2013/3/22 10:01


 函館市と青森市のツインシティ交流事業として、首都圏の観光客を対象とした観光モニターツアーが20日から開かれている。3年後に迫る北海道新幹線開業に向け、青函ブランドの強化が目的。60歳以上の観光客22人が訪れ、街歩きや名所散策を楽しんでいる。

 2009年の青函ツインシティ(双子都市)提携20周年を記念し、太宰治の作品にヒントを得て青函圏域の新たな魅力づくりを目的に実施している「赤い糸プロジェクト」の一環。JR東日本が展開する「大人の休日倶楽部」の会員から参加者を募り、青函観光の魅力を知ってもらおうと企画した。

 一行は20日に東京を出発後、青森観光を楽しみ、21日午後に函館入り。函館観光ボランティアガイド「愛」の小島洋一さんが案内役となって箱館奉行所や五稜郭タワーを見学。行き帰りの市電内では、スイーツや揚げたてのかまぼこに舌鼓を打っていた。

 3月下旬とは思えない寒さでも、参加者は満足そうな表情。埼玉県川口市の青山イツさん(68)は、友人の長谷川昭子さん(69)=千葉県成田市=と一緒に参加し「青森では普通の観光では行かないような場所を楽しめ、函館ではガイドの説明が分かりやすかった。もう一度来て、土地深く知りたい気持ちになった」と話していた。

 一行は22日まで滞在し、青函観光が有意義だったかどうかのアンケートを行う。同プロジェクトは本年度で終了し、市国際・地域交流課は「今後は25周年記念に向けた事業展開を考えていく。アンケート結果を今後の青函連携に活かしたい」としている。

提供 - 函館新聞社


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