函館大火の教訓忘れるな 市消防本部かせ訓練

update 2013/3/21 09:24


 21日は函館大火の日―。函館市消防本部(大坂晴義消防長)は20日、函館市役所前の東雲広路で、烈風下での火災を想定した消防訓練を行った。

 1934(昭和9)年3月21日に発生した函館大火は住吉町から出火、強風の影響を受けて市内の約3分の1を焼き尽くし死者2166人を出した。

 訓練は函館市消防本部の職員や消防団員、近隣住民など約150人が参加した。旭町から出火し、強風で延焼が広がる恐れがある状況を想定。消防団員は住民を誘導して避難させ、発煙筒をたいた小屋に向けて放水した。その後、消防車両7台が出動、一斉に放水して飛び火を防止する水の壁をつくった。

 同本部の荒木克行警防課長は「この時期は空気が乾燥しており強い風も吹くので、大きな火災につながりやすい。甚大な被害を出した大火が二度と起こらないよう、市民の皆さんも防火の意識を高めてもらいたい」と話した。

提供 - 函館新聞社


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