若手講談師の宝井駿之介さん 流ちょうな語りで魅了
update 2013/3/20 10:25
若手講談師の宝井駿之介さん(34)を招いた講談と落語の会「ふきのRとうく演芸会」が19日、函館市地域交流まちづくりセンターで開かれた。宝井さんは張扇(はりおうぎ)で釈台をたたいて調子を取り、流ちょうな語りで伝統話芸の魅力を伝えた。
宝井さんは、故田辺一鶴氏に師事し9歳でデビュー。2001年に駿之介に改名し、08年に講談協会の二ツ目に昇進。道南落語倶楽部の荒到夢形(本名・荒井到)さんとの縁で、初めて来函した。
この日は昼夜2公演で、ともに函館在往の落語家・東家夢助さんらが出演した後、トリで登場。昼の部では、はじめに「三方ケ原(みかたがはら)軍記」の聞かせどころを高座から降り、来場者と握手しながら読み聞かせた。続いて師である「田辺一鶴伝」を演じた。吃音(きつおん)を治そうと講談の世界に入った一鶴氏の苦労や、名作「東京オリンピック」の誕生秘話を交えた物語に、観客は引き付けられた。
「また何度も函館に来たい」と話した宝井さんに来場者は大喜び。市内湯川町の主婦岡田康恵さん(52)は「宝井さんの熱い語りで元気をもらった気分。また落語や講談の機会があれば出掛けたい」と話していた。
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