函館大学が末広町にサテライト校

update 2013/3/19 09:38


 函館大(溝田春夫学長)は4月1日、末広町22の旧金森美術館内に「ベイエリア・サテライト」を開設する。地域課題に対応し、連携・貢献に向けた教育研究拠点。学生に本学(高丘町)以外で学ぶ場を提供するのは初めて。

 18日、五島軒本店で開いたエゾシカカレープロジェクト活動報告会のあいさつで、溝田学長が明らかにした。

 文科省の助成を受けて開設。同館は1911(明治44)年に建築され、市景観形成指定建造物のレンガ造り2階建て。

 同学長によると、所有者の金森商船(渡邉兼一社長)から1階部分を借り、2部屋で延べ113平方b。常勤の教職員は置かず、学生20〜30人が収容可能という。パソコンや無線LAN、プロジェクター、スクリーンといった設備を整え、学生に市場調査や討論、企業担当者の話を聞くなど活用してもらう。一般市民向けの公開講座「社会調査」「社会福祉論」も開講予定。

 函大は、エゾシカ肉の普及に代表される地域課題に取り組んでおり、地域づくりの参画に向けて中心部の拠点が欠かせないと判断。溝田学長は「受け身一方では実社会の問題解決につながらない。外に出ていくことで、教育と研究をより深められる」と話している。

提供 - 函館新聞社


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