観光客の散策手助け「まちあるきネット」 新幹線開業見据え24日設立
update 2013/3/18 10:30
観光客が自らの足で函館の名所散策を楽しんでもらう「まちあるき観光」を盛り上げようと、ボランティア団体や個人ガイドらを集めた新組織「函館まちあるきネットワーク」が24日に設立される。2015年度の北海道新幹線開業を見据え、ガイドの技術力向上や新たな散策ルートづくりを目指す。
まちあるきは長崎市が市民レベルで展開している「長崎さるく」を手本に、函館市などが観光客の滞在日数を延ばそうと推進しており、3年前からガイド養成セミナーや名所・旧跡を網羅したマップ作成を進めている。
市内では現在、2つのボランティアガイド団体が存在するほか、セミナー受講者が個人でガイドを請け負うことも。新組織はガイドに取り組んでいる人々が一つにまとまってスキルアップを目指し、将来的にガイドで生計を立てられるよう、産業として育てることが狙いだ。
同ネットは旅行会社からの要望に応じてガイドを提供するほか、ガイド、ホスピタリティ(もてなしの心)と新たなマップ作成に関するワーキンググループを設置。代表幹事にはボランティアガイド「函館一會の会」の佐藤喜久恵会長が就任し、歴史や自然、文化、ロケーションなど市内観光に精通した7人をオブザーバーに迎える。
24日午後1時半からウイニングホテル(末広町)で設立総会を開くとともに、「まちあるきと観光のまちづくり」をテーマにしたパネルディスカッションを開く(参加無料)。
今後、会員を募集していく方針。事務局の函館観光コンシェルジュセンターは「まちあるきは観光の手法として有益。行政主導だった取り組みを民間レベルで受け継ぎ、観光の力を結集したい」と力を込め、「新幹線開業までに新分野として育て、雇用につなげていきたい」としている。
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