昨年の珍味加工品販売高509億円
update 2013/3/13 10:05
函館特産食品工業協同組合(石尾清広理事長)の2012年(1〜12月)の珍味加工品販売高が、509億6109万円と2年連続500億円に達した。東日本大震災の影響による代替受注が一段落し、前年比0・8%減。主力のイカ製品が原料高などから減少した半面、生産維持や雇用確保を図るためイカ以外の製品が伸びた。
組合員57社のうち、前年より1社多い49社分をまとめた。イカ製品と、タラ・タコ・その他製品を合わせた全体の出荷量は同8・8%減の4万1493d。販売高は1991年の約520億円、92年の約518億円、11年の約513億円に次ぐ過去4番目の多さとなった。
内訳は、イカ製品が同15・1%減の2万6184d、同5・5%減の307億6354万円。このうち、前年好調だった塩辛が被災した東北の業者の生産再開もあり、同16・2%減の9545d、同14%減の57億251万円と大幅減。また、イカを主としたその他生鮮珍味(イカ飯など)が同35・1%減の1975d、同33・4%減の18億4209万円。
一方、タラ・タコ・その他製品は同4・5%増の1万5308d、同7・5%増の201億9754万円。昨季のイカ漁獲量減少に伴う原料高のため、採算が取れるイカ以外の製品へ生産をシフトさせたのが要因だ。
製品平均単価は、1`当たり1228円と前年を99円上回った。ただ、同組合は「原料高を製品価格に転嫁するのが難しい状況が続いている」としている。
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。