犠牲者思い祈り 震災2年 各地で追悼行事
update 2013/3/12 10:17
東日本大震災から2年を迎えた11日、函館市内では各所で犠牲者を追悼する行事が行われた。参加した市民は被災地へ鎮魂の祈りをささげ、一日も早い復興を願った。
大森浜では追悼集会「祈りよとどけ」が行われた。市民ら約100人が参加し、日の出の時刻に合わせて犠牲者へ黙とうをささげた。
昨年に続き2回目。市民団体「いのりのわ」(渡辺友子代表)が主催し、盛和塾はこだてや法人会女性部会、函館仏教青年会などが後援した。
啄木小公園近くに集まった参加者は、海岸に向かって整列。厚い雲に阻まれ日の出を拝むことはできなかったが、午前6時に仏教青年会のメンバーが鳴らす鐘の音に合わせて黙とうをささげた。続いて全員が手をつないで「ふるさと」を合唱し、被災地への思いを届けた。
函館市内から参加した主婦の杉谷真紀子さん(50)は「東北に住んでいた親戚が、震災当日の午後まで連絡が取れなくて心配したことを思い出した。まだまだ復興の道は遠いが、函館から少しでも手助けできるよう応援したい」と話していた。
津波で大きな損害を受けた函館朝市では午後2時半、関係者約50人が駐車場広場に集合。発生時刻を迎えると、手を組み静かに目を閉じて黙とうをささげた。
函館朝市協同組合連合会の井上敏廣理事長は「この日が来ると思い出す。被災地に対して微々たることしかできないが、少しでも復興の力となりたい。我々も新幹線開業を控え、被災に負けずに函館を活性化していきたい」と話した。
この2年で3度被災地を訪れた、いなば食品の稲場永次さんは「先月も石巻市に足を運んだが、仮設住宅が多く復興はまだ遠いと感じた。我々のできることはささいなものだが、これからも応援していきたい」と語っていた。
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