防災マップ作製、避難行動迅速に
update 2013/3/10 10:34
函館市西部地区の8町会でつくる「西部地区第2方面防災連絡協議会」(岡嶋一夫会長)は、各町会の避難場所や経路を記した手作りマップを作製した。東日本大震災の教訓を踏まえ、災害時の安全で円滑な避難行動につなげることが狙い。マップは各町会ごとに配布され、町会館などに掲示される予定。
同会は昨年5月に設立。震災を契機に住民らの防災意識を高め、細かなサービスを提供しようと「地域の防災マップを作ろう」と動き出した。
昨年8月ごろ、末広、元町、青柳、谷地頭、住吉、宝来、東川、豊川の8町会に白紙の地図を配布。より安全な場所に逃げられるよう避難路や避難先を記してもらい、それをもとに同会の福士博司さんが完成させた。マップには海抜表示や津波到達時間、非常時持ち出し品などを掲載。また、地震発生時の行動を絵や文章でまとめたチェックリストも作った。
福士さんは過去に阪神・淡路大震災を経験。がれきの下敷きになっている人や、誰かが助けている光景を目の当たりにし、住民の安全確保行動の判断目安となるものの必要性を強く感じたという。今回、地域住民の意見を反映させたマップ作りに協力した福士さんは「トイレなどに貼って、避難経路や場所を確認してもらい、各家庭で見直してもらいたい」と呼び掛ける。
同会では新年度、8町会合同での防災訓練を予定しており、今秋をめどに実施する方向で検討している。岡嶋会長は「いざという時に連携して対応できるようにし、住民が安心安全に生活できるよう支援していきたい」と話している。
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