旧図書館 書庫に活用 新年度から
update 2013/3/9 10:18
函館市教委は新年度から、閉館している旧市立函館図書館(青柳町)を書庫として活用する。市中央図書館の本の保管容量が満杯に近づいているためで、主に永年保存の必要がある郷土資料を収納。併せて市公民館(同町)についても、バリアフリー化と耐震補強工事に向けた実施設計を新年度に着手する予定だ。
両施設の活用・整備方法については、2011年に市教委が構想案として市議会に提示していた。
1928年開館の旧図書館は本館、書庫棟の一部を書庫とする。市中央図書館の所蔵資料数は年々増えており、同館によると「あと10年ぐらいで満杯になる」という。
保管環境を整えるために、老朽化で水がしみ込むことのある本館地下1階に防水加工を施す。外壁も塗装が剥がれていたり、壁がひび割れしているため補修。整備費として3400万円を計上した。整備は夏ごろに行い、年内までに終了させる予定だ。
必要性の上がっていた耐震補強は約5億円を要する上、歴史的建造物としての外観を損なう恐れがあったため見送っている。
同館は「外壁はペンキで塗り直し、内部も除湿や換気をして保存環境を良くしたい」としている。
市公民館は2014年度にバリアフリー化と耐震補強工事に着手。耐震補強は鉄筋コンクリート造りの本館棟の壁に施す。バリアフリー化については利用者や有識者らでつくる市民懇話会の要望を基に、多目的トイレやスロープの設置を想定している。
新年度は実施設計費として1470万円を計上。改修工事を含めた総事業費は約3億円を見込んでいる。
市教委生涯学習部文化課は「公民館はサークル活動や高齢者大学の場として年間延べ約3万人が利用している。生きがい活動に欠かせない建物なので、長く使えるよう整備したい」と話している。
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