「開業 地域が試される」 はこぜみ

update 2013/3/9 10:17


 3年後に迫った北海道新幹線開業に向けたまちづくりや観光の先行事例を学ぶ「新幹線開業はこだて魅力創造ゼミナール(はこゼミ)」が8日、函館市内のホテルで開かれた。JR東日本グループびゅうトラベルサービスの高橋敦司社長が開業に向けた心構えなどを伝えた。

 旅行商品や観光開発に取り組む高橋社長は「少子高齢化社会では鉄道の利用者の増加は見込めず、シニアマーケットと外国人観光客を取り込むしかない」と強調。シニア戦略について「新たな旅の価値と本物の感動を提供することが重要」とした。

 また、「新幹線で移動時間は短くなり、距離感も近くなる。滞在時間が増えるということであり、その分の時間の使い方を提案できるかどうかがポイント。『早い』『近い』以外のことをPRしなければならない」と指摘。

 最後に「開業の前と後でどれだけ変化したかを見せることができるか、常に新しさや魅力を提供できるか、地域が試されている」と力を込めた。

 昨年7月に開講したはこゼミの講義はこの日が最後で、22日に行われる修了式で本科生が函館の新しい名物や地域の魅力について考えたアイデアを発表する。

提供 - 函館新聞社


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