函病 津波浸水で機能不全も
update 2013/3/9 10:17
函館市議会第1回定例会は8日、個人質問を続行し6氏が登壇。市津波避難計画で避難対象地域内にある市立函館病院(港町1)について、吉川修身病院局長は電気設備を設置している地下1階が浸水した場合、機能不全となる可能性について言及した。吉川局長は「浸水時には、被害のない近隣病院に入院患者を搬送し、医師、スタッフを分散配置する。被災者治療を含め、災害医療の提供に全力を尽くす」と述べた。
見付宗弥氏(民主・市民ネット)の質問に答えた。 建物自体は震度6強の地震に耐えられる免震構造だが、道が昨年示した津波浸水予測図によると、最大級の津波被害で1b未満の浸水区域内に本棟西側、精神病棟の一部が入るという。
地下1階には、受電設備や非常用発電設備などの主要電気設備が設置されているが、移設は配線の変更が難しいことから「事実上不可能」とし、吉川局長は「地下に浸水すると電気供給が止まり、病院機能を維持できないことが想定される。浸水被害を防ぐ施設改修が可能か調査を進める」と述べた。
見付氏は「災害時の医療は市立函病が中心。函病を含めた4病院が浸水域にあり、医師会や道などと協議して万全を期していただきたい」と要望した。
この日は、緊急経済対策事業費など、歳入、歳出に9億1154万円を追加し、総額1274億9556万円とする本年度の一般会計補正予算案と、緊急雇用対策費5340万円を追加し、総額を1297億4840万円とする新年度一般会計補正予算案を追加提案した。
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