大病を乗り越え慰問活動に全力

update 2013/3/7 09:37


 かつて歌謡教室を主宰していた倉田憲さん(77)=函館市日の出町=は、大病を乗り越え、教え子らとともに道南各地の福祉施設などで年間30回前後の慰問活動を行っている。倉田さんは「自分たちが歌を届けることで、施設のみなさんが笑顔になってくれることがうれしい。体の続く限り頑張りたい」と意欲を見せている。

 福島町生まれの倉田さんは、若いころから歌が得意で、町内外の大会に出場するなどして腕を磨いていった。知内町生まれで同年代の北島三郎さんと競い合ったこともあり、現在も親交が続いているという。 その後、函館市内で建築会社を経営する一方、倉田憲音楽事務所を立ち上げ、演歌歌手の大石まどかさんら、プロ歌手からアマチュアまで多くの歌い手を育てた。

 しかし、2001年に脳梗塞で倒れると、続いて心臓のバイパス手術も行うなど杖と車いすが必要な生活を強いられることに。それでもリハビリを経て回復を果たすと、「自分に出来るのは歌を届けることしかない」と、教え子たちに呼び掛け、03年から福祉施設への慰問活動を本格化した。

 現在は道南各地から年間30回ほどの依頼がある。中でも活動のスタート地点となった老人保健施設「響の杜」(函館市陣川町)には、毎年2回の訪問を欠かさず、今年の2月で記念すべき20回目を迎えた。倉田さんは「どこに行ってもみなさんが喜んでくれるので、自分自身も元気をもらっている。ライフワークとし、できる限り続けていきたい」と意欲を見せている。

提供 - 函館新聞社


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