椴法華・元村地区の道有林に津波避難路設置へ…渡島総合振興局
update 2013/3/6 10:02
渡島総合振興局が新年度、函館市椴法華の元村地区で、道有林を活用した津波避難路の設置を計画している。住民と協議した結果、必要箇所を元村町32の1の民家裏に決定。歩道や階段、案内板などを整備し、津波発生時に一時避難する。東日本大震災後、道有林を津波対策に生かす道内初のケースだ。
同地区は、道の津波浸水予測で最大水位予測値が10・0メートル。市津波避難計画では「避難困難地域」に指定される。海に面し、背後には急な山が迫ることから、まず住民が逃げられる場所が必要だ。
同振興局東部森林室によると、昨年10月に住民10人も参加して検討会を開き、2案を一時避難適地として提案。高齢者が多い現状に配慮して、比較的傾斜が緩い民家裏を選定した。
選定地は、標高約20メートルにある既存の治山施設の背面部のトドマツ林70平方メートル。道道椴法華港線(同約12メートル)入り口から約30メートル山側に入ったところで、大人の足で歩いて3分ほどという。同地区住民の一部約30人を収容できる。
避難路は、治山事業(国費)と合わせて整備する。同室の木戸口和裕次長は「避難困難地域の解消のために道有林を使って、より速く、より高く逃げられるようにしたい」と話す。
同室は民家のすぐ裏手に道有林がある点に着目、逆転の発想で避難路使用を提案。本年度から「道有林モデル津波避難林・避難路検討事業」として検討を進めてきた。
同様の要望がある南茅部の木直地区でも、2014年度の設置に向けて検討していく。
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