福島町特産「黒米」使い料理教室

update 2013/3/2 10:13


 福島町がブランド化を目指している特産の「黒米(くろまい)」を使った料理教室が1日、函館市柏木町の函館短期大学付設調理製菓専門学校(下野茂校長)で開かれた。同町内の主婦ら37人が参加し、黒米の特徴を生かした個性あふれる6品に挑戦した。

 福島町黒米生産会と福島町が主催。黒米は古代米の一種で、ビタミンやミネラルなどの栄養素を多く含む。同町では2007年から「きたのむらさき」と呼ばれる品種の栽培を開始。現在は渡島管内の「コープさっぽろ」で販売するなど、特産品としてのPRに力を入れている。

 黒米はこれまで、白米に混ぜて食べるなど、利用方法が限られていたため、さらなる消費拡大を目指そうと、同校の吉田徹教頭にレシピの開発を依頼。この日は、「黒米のクリーム煮 シイタケ詰め」「黒米のピラフ ウインナー添え」「大学イモの黒米入りシロップ添え」「黒米のチーズ包み・スパイス風味」「黒米のジュース パイン風味」の6品に挑戦した。

 参加者は吉田教頭の指導に従い、5グループに分かれて調理を開始。料理によって黒米をゆでたり、炒めたり、煮込んだりとさまざまな手順で仕上げていった。完成後は全員で試食し、「黒米の食感が楽しい。家庭でも作ってみたい」などの声が聞かれた。福島町月先の丸井啓子さん(64)は「黒米がこんなに料理に活用できるなんてびっくり。自分でもいろいろ工夫してみたい」と意欲をみせていた。

 吉田教頭は「黒米のしゃきしゃきした食感を生かすために、生の状態から直接ゆでてみたらうまくいった。まだまだ可能性を秘めた興味深い食材」と話していた。同生産会では今後も同校と協力しながらオリジナルレシピを開発して、黒米のPR活動を推進していきたいとしている。

提供 - 函館新聞社


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