江差線廃止案、JRが9億円支援提示

update 2013/3/2 10:12


 【上ノ国】JR北海道が2014年度初頭の廃止案を示す、江差線木古内―江差間について、沿線の木古内、上ノ国、江差の3町でつくる「第4回JR江差線対策協議会」(会長・工藤昇上ノ国町長)が1日、上ノ国町内で開かれた。JR側が廃止後の地元支援として9億円を提示、各町は了承の構えで本年度内に正式合意する。これを受け、鉄路の廃止が決定的となった。

 協議会は前回の昨年12月、代替バス運行にかかる支援額について、JR側が当初示した15年間から20年間分とするよう要望。また運行路線の区間延伸や待合所の設置費用など、手厚い内容を求めた。

 第4回協議会では、協議会側が試算した15年間の支援額が7億3500万円、20年間分では10億6000万円が妥当と迫り、これに対しJR側は9億円(協議会の試算では18年間分相当)の一括拠出を伝えた。JRの小山俊幸常務は「厳しい経営状況の中で、ぎりぎりの判断をした。理解をいただきたい」と述べた。

 各町は3月の定例町議会で報告し、3月28日開催予定の第5回協議会で調印したい考え。合意後は、バス事業者を公募し、路線や停留所などの具体的な運行計画を立てる。試算項目に「地元のバス事業者」とあり、函館バスと協議に入る可能性が高い。駅舎やレールなどの関連施設は、JRと各自治体が個別協議するという。

 工藤会長は「JRの誠意を感じた。江差線を残してほしいという気持ちも分かるが、その思いだけでは解決できない。住民の交通の足を守るということが大事だ」としている。

提供 - 函館新聞社


前のページにもどる  ニュースをもっと読む


ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです