道南1月 雇用依然ミスマッチ 有効求人倍率上昇0・62倍
update 2013/2/28 10:02
函館公共職業安定所は27日、渡島・桧山管内の1月の雇用失業情勢を発表した。有効求人倍率は前年同月比0・10ポイント増の0・62倍となった。32カ月連続で前年同月を上回ったが、人手不足の「医療・福祉」「建設」などで依然ミスマッチが起きている。
有効求人倍率は、昨年9月以降0・60倍で推移。12月は0・59倍となったが、1月は再び0・60倍台に戻した。基調判断は「先行きは不透明な状況ではあるが、持ち直しの動きを続けている」と、10カ月連続で据え置いた。
新規求人数は前年同月比12・9%増の2616人で2カ月ぶりに増加。主要8産業のうち、情報通信業や運輸業などを除き、ほとんどの産業で増加した。
医療・福祉は施設の新規開設に伴うものもあり、同19・5%増の706人。建設も新幹線工事が下支えし、同62・8%増の184人だった。ただ、いずれも資格を必要としており、求人と求職のミスマッチが続いている。宿泊業・飲食サービス業も新規店舗開設に伴う大量求人があり、同16・4%増の617人となった。
新規求職者数は同7・5%減の2328人で15カ月連続の減少。新規求職者の状況は在職者が増加。期間雇用の契約満了に備えた女性の求職活動が目立った。
また、合わせて発表した3月の高校卒業予定者の管内求人倍率は、前年同月より0・08ポイント高い0・89倍。求職者数1015人のうち、733人の就職が決まった。就職率は72・2%で、前年同月を1・9ポイント上回った。
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