市立博物館で6月に新島襄企画展
update 2013/2/21 10:10
市立函館博物館(青柳町、田原良信館長)は、同館で6月14日〜9月1日に企画展「新島襄と幕末の箱館」(仮称)の開催を計画している。函館ゆかりの新島に光を当てた初の企画展で、貴重な資料や実物100点以上を展示予定。市は打診している医学部誘致を念頭に、同志社大(京都)との連携を強めたい考えだ。
新島(1843〜90)は国禁を犯して函館から米国に渡って学び、同大を創立。同志社の原点である市内大町の「海外渡航の地」では毎年6月14日に、碑前祭が行われている。
現在放映中のNHK大河ドラマ「八重の桜」で妻の八重(1845〜1932)が主人公を務めていることや、来年で新島が脱国した1864(元治元)年から150年の節目を迎えるのを前倒しして、新島の生涯や業績を広くPRする絶好の機会として大規模な企画展を計画。同館の2013年度のメーンイベントに据える。
企画展では、同大や学校法人新島学園(群馬)、安中教会(同)、安中市学習の森(同)から借りた新島の日記や書などの品を一堂に展示。函館千歳教会(松陰町、井石彰牧師)が保管する新島の遺髪も借りる方向で調整している。このほか、新島夫妻が1887(明治20)年の北海道旅行で函館に立ち寄った歴史も振り返る。
また、幕末に国内で初めて開港した貿易港の一つとして繁栄した函館の様子を、展示物を通じて紹介する。
開館日数は69日間で、期間中5000人以上の来館を目指す。入館料は一般300円、大学・高校生150円、小・中学生100円。
6月14日はオープニングセレモニーのほか、市中央図書館で講演会(学校法人同志社主催、市立函館博物館共催)を予定。
今年は「八重の桜」放映に合わせ、八重に関する企画展が全国各地で開かれているが、新島襄に目を向けた企画展は珍しいという。
同館の野村祐一主査は「えりすぐりの資料を通じ、新島襄や幕末の函館の姿を伝えたい」と意気込んでいる。
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