迫真演技 1300人見入る 初春巴港賑
update 2013/2/18 10:13
函館の各界名士による市民歌舞伎「第35回公演初春巴港賑(はつはるともえのにぎわい)」が17日、市民会館で開かれた。出演者40人が武士の葛藤や人情味あふれる芝居を熱演。手に汗握る迫真の演技に1300人の来場者が見入った。
実行委員会(今均委員長)、市文化・スポーツ振興財団の主催。函館新聞社など後援。
「勧進帳−安宅新関の場」では、演出担当をしている函館の歌舞伎役者、市川団四郎さんが8年ぶりに急きょ出演。関守の富樫左衛門役を務め、武蔵坊弁慶役の本間哲さんと山伏問答などで名調子を披露。本間さんの勇壮な「飛び六方」にも、拍手や声援が飛び交っていた。
「忠臣蔵外伝−南部坂雪の別れ」で大石内蔵助役を務めた菊地喜久さんは、敵である吉良上野介の密偵に惑わされ、武士の本懐を遂げられずに嘘を付く芝居を熱演。佐藤朋子さんも、位牌(いはい)を手に大石へ敵討ちを迫る浅野内匠頭の妻、瑶泉院役を見事に演じ切った。
今年の口上は3人で、工藤寿樹市長が「3年後の新幹線開業に向け、まちづくりは加速していく。今後も函館の発展のために皆さんのご尽力をいただきたい」と述べた。今さん、函館商工会議所の永井英夫副会頭も飛躍を誓った。
また、毎年恒例の「白浪五人男」もあり、水産業界の5人が盗賊役を熱演して喝采を浴びた。
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