瀬棚商業高閉校式 母校の思い出忘れない 64年の歴史に幕

update 2013/2/10 10:48


【せたな】本年度末で閉校する瀬棚商業高校(清原薫校長、生徒11人)で9日、閉校記念式典が行われた。最後の卒業生となる3年生11人と各地で活躍する卒業生、関係者約200人が出席し、64年間にわたって地域を支えた母校に感謝した。

 同校は、1948年10月に北海道今金高校瀬棚分校として、定時制の水産科1学級を瀬棚中学に開設。78年には現・瀬棚商業高校全日制課程商業科を開設し、この3月の第61回卒業式で計1404人の卒業生を輩出する。

 記念式典で高橋貞光町長が「輝かしい歴史と伝統で地域の発展に大きく貢献し、桧山管内唯一の商業高校として人材を育成し、地域に愛されてきた」と式辞。桝田道廣教育委員長も「学びやの火が消えても、各自の胸に友情や思い出が鮮やかな記憶となって残ると信じている」と激励した。

 清原校長は「開校当初は施設も教材もなく、仕事で疲れても向学の志を強く持った生徒と情熱と使命感を持って取り組んだ先生たちがいた。苦労の中で何でも吸収し、学ぶ喜びを感じ青春を謳歌(おうか)した古き良き時代に教育の原点をみる気がする」。生徒会長の福士俊君(18)は「中学3年の夏に閉校が決まり、それでも専門技術を身に付けたいという決意で入学した。この決意は間違っていなかった。仲間と地域の皆さんの支えに感謝したい」と声を張り、3年生全員で母校の歴史を振り返るスライド発表をして大きな拍手を受けた。

提供 - 函館新聞社


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