市内の通学路、危険90カ所
update 2013/2/7 10:10
函館市の市立小学校の通学路で、危険と判断された場所が90カ所あることが市教委のまとめで分かった。46校中39校区で危険な箇所があり、多くは歩道と車道の区別がなかったり、道幅が狭いといった状況。歩道の設置や道幅の拡幅などハード面の整備が課題となっている。
毎年各学校で行う通学路点検と、昨年7〜8月に警察や道路管理者を交えて32校が実施した緊急合同点検から危険箇所をまとめた。
90カ所のうち「歩道と車道の区別がない」などで歩道の整備が必要とされたのが約35カ所と最も多かった。このほか「横断箇所に横断歩道がない」が約25カ所、「道幅が狭い」は約20カ所で、「街灯がない」も2カ所あった。
最も危険箇所の多かった校区は東山小の6カ所。次いで弥生小、昭和小、上湯川小が各5カ所あった。
各校では事故を未然に防ごうと、町会やPTAの協力を得ながら危険箇所を見守りしている。中でも金堀小校区の人見児童館の入り口につながる西側の市道は交通量が多く、歩道と車道の区別がないことから、毎日近隣町会の会員が登下校時に見守っている。
同館の溝口秀夫館長は「抜け道として通る車が多く、30`制限だがそれ以上飛ばす車もある。過去に事故はないが、危ないケースは何度かあった」と話す。
危険箇所の改善に向けて各校では毎年市にハード面の整備を求める要望をしているが、財政難から実現しないケースがほとんど。同小でも整備を求めているが、ソフト面でカバーしているのが現状だ。
「本当は歩道とガードレールがあればいいが、市の財政を考えると仕方がない。子どもたちには十分気をつけて通学するよう指導していきたい」と同小の長瀬雅一教頭。市教委は「少しでも危ない場所を減らせるよう、関係機関と対策を練っていきたい」としている。
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