函館でも道道トンネル点検本格化

update 2013/2/7 10:09


 昨年12月に発生した中央自動車道笹子トンネル(山梨県)の天井板崩落事故を受けて、道は管理する道道のトンネルの一斉点検をしている。函館市内のトンネルでも5日から本格的な点検が始まり、函館建設管理部は「落下物による事故が発生しないようしっかり点検していく」としている。

 国土交通省の通知に従い、道道のトンネル112カ所のうち、冬期通行止めの12カ所を除く100カ所を本年度中に検査する。このうち道南は25カ所。

 点検方法は国の手法に準拠しながら実施。各トンネルでボルトやナットで固定された照明や換気設備、標識などをたたいたり、触るなどして異常や損傷がないか確認する。

 5日は道道函館南茅部線上にある新川汲トンネルで、札幌の建設コンサルタント会社が点検に当たった。片側交互通行など交通規制をし、社員が内部の照明器具を一つ一つ確認。壁面をハンマーで叩くなどして破損箇所がないか入念に調べていた。

 現在、道管理のトンネルのうち、建設後30年を経過したのが22カ所、40年が16カ所。50年は4カ所あるが、そのうち3カ所が江差木古内線吉堀トンネル(上ノ国町)、岩部渡島福島停車場線の岩部トンネル、女朗岬トンネル(以上福島町)と道南にある。

 道の現行の管理、点検は、公共土木施設維持管理業務処理要領に基づき、パトロール車両による通常パトロールを週3回以上、徒歩による定期パトロールを年1回の頻度で、目視点検しているが、道建設部は「今回の点検で改修が必要な箇所は速やかに対応する。緊急点検の結果や国が検討している再発防止策などを参考にしながら、トンネル点検の手法や頻度について必要な見直しを行いたい」としている。

提供 - 函館新聞社


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