市民ら北方領土問題学ぶ
update 2013/2/6 10:10
北方領土の知識を深め、返還要求運動を市民に浸透させようと、北方領土復帰期成同盟渡島地方支部(村上幸輝支部長)が主催する「北方領土を知るつどい」が5日、函館市北洋資料館で開かれた。
今回が初開催で、市民ら約20人が集まり、函館大谷短期大学の学生6人が課外授業の一環として参加。村上支部長は「北洋漁業の歴史などを通して北方領土問題を勉強してください」とあいさつした。
同館の中西博英さんが講師を務め、館内の歴史的資料などを解説した。中西さんは、江戸時代から昭和までの間、函館を拠点として北方領土周辺を含む広い海洋で操業されていた北洋漁業のルーツを語り、「北洋漁業と北方領土の開拓には密接な関係がある」とした。
また、北洋漁業に貢献し、函館で日本初の缶詰事業を始めた堤清六(1880―1931)も紹介。北方領土で使われていた猫の毛皮を縫いつけた防寒用の作業着やアザラシの皮かばんの展示品を見た参加者は「すごい」などと驚いた表情を見せていた。
函館大谷学園の藤野明信専務理事は「若者が北方領土問題について考えるいいきっかけになった」と話していた。
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