「函館赤かぶ」好評価 JA新はこだて函館支店女性部

update 2013/2/4 10:20


 JA新はこだて函館支店女性部加工部会(水島みよ子部会長)が、道南で栽培される在来種「函館赤かぶ」について、品種比較試験を初めて行った。漬物食味アンケート結果では「色」「味」「舌ざわり・食感」のいずれも在来種が市販3品種に比べて勝り、本年度から本格販売する「函館赤かぶ千枚漬」のブランド化に弾みが付きそうだ。

 アンケートは1月31日に開いた女性部総会で実施、部員20人が回答した。在来種のほか、大野紅かぶ(函館種苗商会)、つがる紅蕪、大野紅かぶ(アタリヤ)の4つを食べて色、味、舌ざわり・食感について順位を付けた。在来種は全項目で1位となり、総合評価は高い順から、在来種、大野紅かぶ(函館種苗商会)、つがる紅蕪、大野紅かぶ(アタリヤ)となった。試験に協力する渡島農業改良普及センター(北斗市)でも1日、食味アンケートを行った。

 同部会は函館市豊原町の圃場(ほじょう)に試験区(1区12平方b×4)を設け、8月中旬に種まき、10月下旬に収穫。規格内収量はつがる紅蕪、在来種、大野紅かぶ(函館種苗商会)、大野紅かぶ(アタリヤ)の順で多かった。カブを切ったときの赤みの入り方は在来種が最も優れていた。

 水島さん(65)は「在来種と他品種を食べ比べてもらって、ブランド化につなげたい」と意気込む。同センターは「在来種へのこだわりをアピールする材料に」と期待する。

 千枚漬は函館空港や竹葉新葉亭、コープさっぽろ函館地区店舗の一部で販売している。

提供 - 函館新聞社


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