中心市街地対策など課題…新年度予算の市長査定始まる
update 2013/1/29 09:48
函館市の2013年度予算編成に向け、28日から工藤寿樹市長による査定が始まった。市財務部によると、予算規模は本年度当初からは若干上回る見通しだが、扶助費の増加や、新年度から本格化する中心市街地活性化対策にかかわる予算確保が課題となっている。
この日は市役所会議室で午前10時から査定を開始。財務部幹部が歳入歳出の見通しや、2015年8月の供用開始を予定する日吉多目的グラウンド(仮称)に関し、新年度に旧函館北高校の解体と実施設計を行い、14、15年度で本格工事を実施すると説明した。
工藤市長は査定に当たり、政策の柱に掲げる経済再生と財政再建とのバランスを重視する考え。「経済を上昇させるための施策を重視していくが、事業仕分けの結果をどう表し、新たな政策的経費にどれだけ回せるか」をポイントに挙げており、事務事業の見直しで浮いた経費を教育・福祉や緊急性の高い事業に充当する方針だ。
その上で、3月に国から認定を受ける見通しの中心市街地活性化基本計画関連や、2015年度開業予定の北海道新幹線対策などに目を配るほか、政府が緊急経済対策を柱に、本年度補正予算と新年度予算を合わせた“15カ月予算”に関しては「学校の耐震化や土木工事の前倒しは可能」との見解を示した。
査定は2月1日までの予定で、同13日に新年度予算案を発表、同28日開会予定の第1回定例市議会に提案する。
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