勇壮 伝統の鹿子舞 厚沢部で新春交流会
update 2013/1/22 10:19
【厚沢部】江戸時代から伝わる郷土芸能「鹿子舞(ししまい)」で新年を祝う、第18回新春町内鹿子舞交流会が20日、町民交流センターであり、林業の繁栄や五穀豊穣、無病息災などを祈る幻想的な舞で大勢を魅了した。
厚沢部町鹿子舞交流協議会(沢口一雄会長)の主催。富栄と上里、当路の各地区の鹿子舞保存会と美和権現獅子舞保存会が共演した。
桧山南部の伝統的な「三匹鹿子」による鹿子舞は獅子舞≠ニ異なり、3頭の鹿子(シカ)が主役をこなす。東北地方に起源があり、ヒバ(ヒノキアスナロ)の伐採が本格化した1600年代後半に伝えられたとされる。
舞台では林業従事者の安全や農作物の豊作などを祈り、にぎやかな笛と太鼓の音色に合わせてシカが勇壮な舞を披露した。演舞は各30分間で、取っ組み合いなど激しい動きもあり、会場から大きな拍手が起きた。
同協議会は「先祖が生活や信仰の中で生み出した貴重な郷土芸能が保存会の後継者不足から存亡の危機に直面しているものが数多くある。この実演交流で相互の連携を深めて一層の振興を図り、他地域での再興を期するものとしたい」としている。
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