雇用情勢上向き 就職率アップ 3月高校卒業予定者

update 2013/1/16 10:41


 函館公共職業安定所は、渡島、桧山管内の3月の高校卒業予定者の就職状況をまとめた。2012年11月末現在の就職内定率は、前年より5・3ポイント増え57・6%となった。同時期では過去10年で最も高かった2008年と並ぶ高い水準で、高校生の雇用環境に改善傾向がうかがえる。同職安では2月に就職面接会を開くなどして内定率のアップを図る考えだ。

 渡島、桧山管内の高校生の同時期の内定率は、08年度が57・6%。09年度はリーマンショックの影響を受けて47・1%に低下。10年度は52・1%となったが、リーマンショックの影響が続き、求人数が大幅に減少したため、就職から進学に切り替えた生徒も増加した。

 雇用状況が上向きだしたのが11年度で、52・3%に上昇。2012年11月末は57・6%となり、過去10年で最高だった08年度と並んだ。

 求職者数は前年比2・6%増の1072人。生徒数自体が減少する中、11年度から増加に転じており、「リーマンショック以降、就職難が続いていたが、雇用情勢が上向いたことで、就職に目を向ける生徒が増えた」(同職安)。

 一般の雇用情勢も9月から有効求人倍率が0・6倍台を維持しているほか、11月まで30カ月連続で前年を上回るなど持ち直しの動きを続けており、同職安では「雇用情勢全体が上向いており、結果として高校生の就職率上昇につながっている」と分析する。管内の求人数も692人で、過去10年では最多となった。

 ただ、就職が決まっていない生徒も多い。函館市内のある高校の進路指導担当は「低賃金や待遇など雇用条件の現実から、就職できない、就職を諦めてしまう生徒も依然多いようだ」と指摘。「生徒の希望を踏まえつつ、積極的に職を紹介していく」と話す。

 同職安も2月7日に本年度2回目となる就職面接会を開くほか、「企業には求職者の情報を、学校側には求人情報を提供し、就職未定者を減らしていきたい」としている。

提供 - 函館新聞社


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