放射性物質測定機を初導入…市立保健所

update 2013/1/15 11:19


 市立函館保健所は、食品に含まれる放射性物質を測定する高性能の精密検査機器を導入した。2月から使用を開始し、食品業者の食材や学校・保育園の給食に使われる食材を検査し、食の安心・安全につなげる。

 導入したのは「ゲルマニウム半導体検出器」。国から約700万円の補助を受け、1400万円で導入した。同保健所内の衛生試験所に設置し、現在試験運用をしている。

 使用方法は2リットルの容器に1検体あたり約2・5キロ分を入れて測定。1時間程度で結果が判明するという。同保健所は「放射性セシウムは1キロあたり1桁台まで調べられる性能」と話す。

 検査対象は、福島県に近い東北・関東の17都県で生産された食材。年間で、食品業者から集める分は50検体、給食食材は小中学校と保育園に分け30検体ずつ検査する予定だ。民間使用時は手数料として1検体あたり2万100円かかる。

 導入の背景には、食品衛生法で定める食品中の放射性セシウムの基準値が昨年4月から厳格化されたことが挙げられる。

 同保健所によると、同様の検査機器を導入している道内の公的機関は道立衛生研究所と札幌市衛生研究所のみ。道南では初導入となる。

 同保健所は「検査対象は主に農水産物。結果は関係部局のホームページで公表していきたい」としている。

提供 - 函館新聞社


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