道南も対策・準備入念…まもなくセンター試験

update 2013/1/11 10:25


 大学入試センター試験が19、20両日、全国で行われる。昨年相次いだ問題用紙の配布ミス防止に向け、ミスを招いた「地理歴史(地歴)」「公民」両方の冊子が袋に包んで配られることに。道南の試験場では担当教職員向け説明会を増やすなど運営準備に力を入れる一方、雪に伴う交通渋滞が予想されることから「余裕を持って試験場に来てほしい」と呼び掛けている。

 昨年度のセンター試験から「地歴」「公民」計10科目中、2科目まで受験できる方式を導入。2科目選ぶ受験生には問題用紙を2冊配る必要があったが、1冊配り忘れるミスが発生していた。

 このため、大学入試センターは今回「地歴」「公民」の冊子を2冊重ね、透明のビニールで包んだ形で全受験者に配布する新方式を導入。試験場の各大学にも、試験進行や万一の事態の対処法徹底を促した。

 各大学では独自の準備が進む。北大水産学部では、試験監督者向けの事前説明会を従来の1回から2回に増やし、いずれかに必ず出席してもらうほか、説明会の時間も30分長い90分間とした。さらに試験監督補助者を増やし約40人体制で運営に当たるといい、同大入試課は「昨年のようなトラブルは絶対に許されない。再発防止に向け万全を期す」と気を引き締める。

 道教育大函館校は例年同様、説明会を2回行い、欠席者には個別に説明する。同大は「冊子がパッケージ化されて配り忘れの可能性が減ったとはいえ、事前準備を怠ることなく運営に当たりたい」と話す。

 公立はこだて未来大も職員全20人に加え、教授陣も試験監督業務などに大勢関わる。同大は「独自の対策は予定していないが、入念に準備し試験当日を迎えたい」としている。

 両日とも試験会場は午前8時開場、同9時半に試験開始。各大学は「今年の函館は例年より雪が多く、会場付近が車で混雑する可能性がある。試験に遅れないよう注意してもらいたい」としている。

提供 - 函館新聞社


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