対象地域別に津波避難所…市が計画原案策定
update 2013/1/11 10:24
函館市は、想定される最大級の津波に備えた津波避難計画の原案をまとめた。道が昨年6月に示した津波浸水予測をもとに策定し、避難対象地域ごとに長期避難できる「津波避難所」を設定、計63カ所としたほか、一時的に逃げ込める「津波避難ビル」を現時点で44カ所に拡大している。市は今後市民意見を募り、2月中の成案化を目指す。
計画は津波発生から終息するまでの数時間から24時間以内に市民を安全な場所へ避難させる目的。沿岸部の102町を「避難対象地域」、徒歩での避難距離が700b以上あり、対象地域外への避難が難しい52町を「避難困難地域」に指定した。避難対象者は約8万人で、東部4地域は全町が対象地域となった。
津波避難所は事前にまとめた骨子で76カ所と定めたが、地域外の避難所を除外したり収容人員を精査した結果、63カ所を指定。
地域内で3階以上の建物を対象に、一時的に逃げ込める津波避難ビルは、東日本大震災時にホテル4カ所のみだったのを44カ所に拡大。ホテル13カ所、アパート・マンションなど共同住宅も14カ所指定しており、今後も追加する方針。4地域では高台や通路などを一時避難適地として19カ所確保した。
また、避難情報は津波警報発表時に、津波浸水予測の範囲内で「指示」、それ以外で「勧告」とするほか、大津波警報時には全域で「指示」と明確化した。
市は成案化後、3月までに新たな津波ハザードマップと、防災に関する情報全般を網羅したA4判のハンドブックを全戸配布する方針。
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