函館音楽協会 協会賞に石丸さんと伊藤さん
update 2013/1/10 10:04
函館音楽協会(吉田淳子会長)は9日、2012年度の協会賞と奨励賞受賞者を発表した。協会賞に声楽家の石丸典子さん(55)とピアニストの伊藤亜希子さん(45)を、奨励賞には声楽家の増田朗子さん(45)、いずれもピアニストの中田久美子さん(34)と類家唯さん(28)を選んだ。表彰式は今月26日、五島軒本店で開く。
両賞は、同協会に所属する函館・近郊の個人・団体の1〜12月の活動から選考。協会賞は過去の実績も含めた音楽文化向上への功績に、奨励賞は活動に意欲的で高水準の実績を残し、地元の音楽活動を推進させた功績に対し贈られる。同協会評議員ら10人が選考した。
石丸さんは全国童謡歌唱コンクールでグランプリに輝いた1987年から函館でソロ演奏などの活動を展開、昨年で演奏会は300回を数えた。市民オペラのキャストも務めるほか、市文化団体協議会のアウトリーチ事業ではコーディネーターとして優れた企画力を見せた。
伊藤さんは95年に留学先のフランスから帰国して以来、地元の函館を拠点に活動。リサイタルに加え、学校や社会福祉施設での演奏、さらに東日本大震災復興支援の演奏活動も続けるなど、文化発展、社会貢献の両面に大きく寄与している。
増田さんは幅広い時代の歌曲に積極的に挑戦。昨年3月にはソロ活動20周年演奏会を開き、洗練された表現が高く評価された。中田さんも同3月のコンサートで表現豊かな演奏を披露したほか、デュオ、伴奏など多彩な分野で活躍。昨年留学先のドイツから帰国した類家さんは、同11月に初のリサイタルを開催し、高い技術が評価を受けた。
石丸さんは「これまでの受賞者の実績を思えば大変光栄。若手のお手本となれるよう現役の歌い手として表現を磨いていく」と語り、伊藤さんも「大変うれしいし驚いてもいる。今後も自分の演奏活動にこだわり続けていきたい」と喜んでいる。
増田さんは「受賞を励みに、知られていない作品の演奏をどんどん紹介していければ」と話す。類家さんは「応援してくれた皆さんのおかげ。一層地元を盛り上げる活動をしていきたい」と話していた。
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