家賃補助「ヤングカップル」衣替え 子育て世帯の定住促進図る
update 2013/1/6 10:45
函館市は新年度から、中心市街地での子育て世帯の定住化を図る事業に着手する方針だ。新婚世帯に家賃を補助する、既存の「西部地区ヤングカップル住まいりんぐ支援事業」を衣替えし、西部地区限定から範囲を拡大して取り組みたい考え。
現段階では中学校卒業以下の子どもがいる世帯を対象とし、西部地区に加えて中心市街地に位置付けられる駅前・大門から本町・五稜郭・梁川地区を加える方向で検討が進んでいる。
「ヤングカップル―」は西部地区20町での若年層の定住促進を目的に、1998年度から開始。ともに40歳以下の新婚夫婦に対し、最長5年間の家賃補助を行う事業で、11年度までに延べ449世帯が利用している。
しかし、昨年の事業仕分けでは、利用世帯のうち補助期間を満了した世帯が約25%にとどまり、西部地区に定住している世帯も10%程度と少ないことから「見直しが必要」と判定。外部委員から新たな事業の構築を求める声が出ていた。
一方で、国の認可を得て新年度から取り組む予定の中心市街地活性化基本計画や、住宅施策の方向性を示す新住宅マスタープラン案では、中心市街地での子育て世帯の居住を誘導し、人口確保を図る方針が盛り込まれており、同事業を組み替えて対応したい考え。
市住宅課は「中心市街地でのハード整備も重要な要素だが、背後に人が住むことで活性化されていく面もある。その一助になれば」と話している。
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