函館2卸売市場 初競り威勢良く
update 2013/1/6 10:44
函館市内の青果物、水産物の卸売市場で5日、初競りが行われた。新鮮な野菜や魚介類が市場に運び込まれ、威勢の良い掛け声とともに、次々と競り落とされた。関係者は、景気回復に期待を込めて、今年1年の市場活況を願った。
○…函館市青果物地方卸売市場(西桔梗町589)では午前6時40分から「初せり式」が行われた。「商売繁盛」の法被を着た市場関係者ら約100人が見守る中で、函館巴太鼓が景気づけに和太鼓を演奏した。
工藤寿樹市長は「函館の経済再生も市民の目に見える形で展開する年になる。市民生活を支える市場とも連携を強化し、活性化に努めたい」とあいさつ。業者を代表し、丸果函館合同青果の勝木敏孝社長は「昨年は猛暑や寒波といった天候不順に悩まされたが、今年は経済が少しずつ良くなると期待している」と願いを込めた。
東一函館青果の木戸浦静男社長の発声で三本締めを行い、場内には競り開始を告げる鐘の音が響き渡った。この日の入荷量は野菜が前年同日比19d増の58・3d、果実は同2d減の17dだった。
○…函館市水産物地方卸売市場(豊川町27)では午前7時から卸売業者や仲買人など約300人が集まり「初売り式」を行った。
開設者を代表し、片岡格副市長が「消費者の魚離れなど市場を取り巻く環境は厳しいが、水産物の流通拠点として活性化を図れるよう関係者と連携を強化していきたい」とあいさつ。
卸売業者の函館魚市場の松山征史社長は「昨年は異常気象で取扱量、販売金額が近年にない落ち込みだった。今後も厳しい状況が続くと思うが、一丸で頑張りたい」と抱負を語り、豊漁と商売繁盛を願う手締めも行った。
式後の初競りではホッケやタコなどが並び、競り人の威勢のいい声が響き渡った。この日の入荷量はここ数日の雪と時化の影響で約4dと、昨年の22dを大幅に下回った。
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