通学路の除雪 今冬強化 函館市が計画
update 2012/12/27 10:25
函館市は今冬の除雪計画をまとめた。歩道除雪対象路線を拡大するなど、通学路対策を強化。民間借り上げの除排雪車両を16台増加し、機動力を高めて作業に当たる。さらに民間団体に貸し出す小型除雪機械の台数を増やすなど、市民協働の除雪体制構築も進めたい考えだ。
昨冬は気温が上がらない日が続き、最大積雪深は91センチを記録。除雪経費(旧4町村を除く本庁管内)は8億4000万円を超えた。平年であれば2日程度で終わる幹線道路の除排雪作業に3倍の日数を要し、生活道路にまで手が回らずに苦情が殺到した。
計画上の出動基準は、おおむね、幹線道路は降雪量が10センチ以上、生活道路は20センチ以上、わだちの深さが10センチを越えた場合。今冬も幹線道路が優先されるが、歩道除雪や、住宅と学校の距離がある場所などの通学路対策を強化。歩道の対象路線(本庁管内)は昨年の43路線から56路線に増やし、距離は27キロから55キロに延長した。
委託業者の除排雪作業車の登録台数は16台増の計356台。業者に作業後の報告の徹底を義務付け、排雪運搬作業の委託料を作業時間ではなく運搬重量に応じて支払うことにし、迅速性、効率性を高める。
また、市民協働の取り組みとして2008年度から導入した「スノーボランティアサポートプログラム」で使用する小型除雪機械を2台増の4台とした。除雪計画書を提出した企業や町会、PTAなど民間団体に除雪機や軽トラックなどを無料で貸し出す制度で、昨年は3団体から計画書が提出され、2団体が歩道の除雪作業を自主的に実施。
市維持課の岡村信夫課長は「除雪機械の台数も増え、全体作業の機動力アップに期待している。小型除雪機械の貸し出し制度も積極的に利用してほしい」と話している。
市民が利用できる雪捨て場は次の通り。
◇2トントラックまで▽新川公園三角グラウンド(上新川町18)▽西旭岡第4児童公園(西旭岡町3)
◇4トントラックまで▽古川町資材置き場内広場(古川町325)▽土木部維持課向かい広場(赤川1)
◇車両重量制限なし▽旧北高グラウンド(日吉町4)
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